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SOUND QUEST by 紅雪(Kohsetsu)

今西紅雪(音楽家・翻訳家)


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9.9(Tue)東京《古事変奏 満月の夜にダンス⁉》

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コントラバス奏者、東保光氏による全編書き下ろし楽曲を顔ぶれも豪華な12人編成+語り部、舞で初演する意欲的なコンサート!
ぜひお運びください。

《古事変奏 満月の夜にダンス⁉》

■9月9日 (水) 19:00開場 19:45開演

■『公園通りクラシックス』

■出演
小林鈴勘(尺八)
山田路子 (能管・篠笛)
鈴木広志(サックス )
太田朱美(フルート)
雅勝(三味線)
寺岡拓士(二胡)
今西玲子(箏)
東保光(コントラバス、作曲)
影山朋子(マリンバ)
石井千鶴(鼓・締太鼓)
チェジェチョル(チャンゴ)
小林武文(打楽器)
【ゲスト】
志人(語部)
百鬼ゆめひな(偶人流人形演舞)

■演目
『古事変奏』(作曲:東保光、テクスト:志人、舞:百鬼ゆめひな)
一、天楽
二、海楽
三、山楽
四、農楽
五、祈楽
六、舞楽

■料金
当日3500円 (前日までの予約3000円)

■ご予約、お問い合わせは会場まで。http://k-classics.net/
080 6887 5957(担当 横田)

■解説(チラシ記載の文章)
古事変奏、これは日本の近代以降における民俗文化、特に信仰文化と音楽文化の断絶とその歪の問題点を視座に、千年以上の年月をかけて培われた日本の宗教音楽とダンス音楽の文化の歴史をふまえ、現在のミュージシャンがノスタルジーとしてではなく、今の音楽としてオリジナルの音楽を創造するライブ企画です。編成は、西洋の楽器と尺八、箏などの日本の楽器に韓国の打楽器チャンゴや中国の二胡を加え、古代から続くアジア文化としての日本音楽を意識するものです。また、日本の芸能の重要要素である、“語り”と“舞”をゲストアクトとして招き、音という抽象表現のみよりも、むしろ語りや舞を通して物語を味わってきた日本芸能のある側面にも光をあてます。
所謂日本の伝統的な芸能の音楽や西洋音楽、ポピュラー音楽は、現在それぞれがとても豊かな文化を築いていますが、私には、近代以前の民衆がもっていた音楽文化というものを、現在の芸術表現があまり正しく受け取れていないのではないのか、という思いがあります。古くから伝わる民衆の音楽、それは民謡と呼ばれたりしていますが、そのなかでも日本の各地で行なわれている儀礼文化の音楽には、まさに日本のソウルミュージックといえるような音楽がたくさんあります。それは例えば、古態を残す盆踊りや、念仏踊り、太鼓踊り、神楽の音楽または双盤音楽などです。それらの幾つかは有名なものもありますが、多くの音楽は郷土芸能と呼ばれ民俗学などの学問の分野で扱われたりはしますが、音楽の教育でその内容や形式、時代による変遷が扱われることはまずありません。それは、わたしたちの祖先の祈りの儀礼にまつわるものであり、音楽の分野で取り上げることは難しいのでしょう。しかし、ほんとうの日本のソウルミュージックとはまさに、現在権威となっている伝統芸能のなかにある音楽よりも、まさに現在にも伝え続けられている、各地の郷土芸能や儀礼文化の音楽のなかに見出されるのではないかと私は考えています。そして、それらの多くは踊りを伴ったダンス音楽であるのです。これが、祈りとともに伝えられているので、祈りの文化に対して何処か色メガネで見てしまう現在のわたしたちは、日本人の共通の音楽として正当にその内容を知らされることもなく、それは一地方の一郷土芸能としてのみ扱われ芸術表現にも活かされる機会が少なくなっているのではないかと私は考えています。私は、この現象はおそらく近代以降に起こった信仰文化と教育の断絶、歪が原因ではないかと考えています。
私はいま音楽をするものとして、この歪、断絶を克服したいと考えています。おそらくこの活動は、文化的、音楽表現的に多くの矛盾や恣意的なものを抱えてしまうことになってしまうとは思いますが、日本の信仰とダンスの音楽文化の歴史を視座にもつ表現がノスタルジーとしてではなく、現在生まれる日本の音楽として少しでも具体化できたら良いなと思っています。(文責:東保光)
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by soundquest | 2014-07-22 04:56 | concert | Comments(0)