:::義体化スルkoto::: patchware on demand@京都Metro
2010年 07月 08日
■2010.5.9(日)patchware on demand@京都Metro
-evala 'ttm studies' & 'acoustic bend' release concert in Kyoto-
cooperated by FOSTEX, YAMAHA
Live:evala ~acoustic bend 6.2ch live version
/ intext / kazzardrix
/ plan + ekran(古館健,今西玲子,大堀秀一,荻野真也,糸魚健一)
DJ:tsukasa / tatsuya
http://www.metro.ne.jp/schedule/2010/05/09/index.html
5月にあったevala君のリリースパーティで演奏させていただいた時のこと。
糸魚さん以外は初顔合わせでどんな感じかわからなかったもので、
とりあえず基本の和のスケールでリハに臨むも、
音出した瞬間、誰もそんなもの求めてないとわかる。
それで、
じゃーいきますか!と全く別のスケールにチューニング。
結果、ベタな和物エレクトロニカみたくならず、
ずっとやってみたかった箏での新しいアプローチが実現できて、
久しぶりに新鮮なセッションになった。
当日のセット。 ステージ上で四角くなって。 琴、人生初の縦向き。
(写真右手がオーディエンス、 左手にスクリーンなのだ)
基本的に私もずっと入ってるのですが、ほとんど「弾く」行為はせず、
完全に信号になっている、
さらにそれを糸魚さんが取りこんで絶妙に加工してくれているので
どれが箏の音かあまりわからないと思います。
手元が映ってたらかなり面白いのですが。
2つ目の映像の5:00あたりからが面白いです。
(まったく見えませんが私は画面左端にいます~)
冒頭はsakana(ヘアクリップによるプリペアド)の振動のみ。
良く聴くと高音の細かい振動が沢山聴こえると思うのですが、
この日は10本くらい付けてたので現場ではもう少し聴こえていたと思います。
それから、わりと強めのカーンという二対の呼応する音。
5人でゲームしてるみたい。
二本のスティックで細かいトレモロなどやってます。
5:00あたりから、箏は弓で断末魔の叫び的に声をあげながら、
だんだん超微細な振動/粒子になって擬態化していくイメージ。
古館さん、この日ほんとは新しいことを試すはずだったとおっしゃってましたが、
改めて映像観たらこのシーン、キテマスねー。
自分の音に糸魚さんが与えるテクスチャー、
その溶け入るような残響が視覚化され、生命体のように揺らぐ。
明らかに映像が音のキャラクターを浮上させ運んでゆく部分も。
説明不能・・・。
plan+ekranはドラムがグルーブを主導するでもなく、
不思議な間と波が病みつきになる感じ。
大堀さんはとても耳の良い方で実は彼が流れを先導していた。
また荻野さんは本当にドラムの方では珍しいくらい繊細な音を放ち、
間合いなどは邦楽に通じるものもあって、箏でもとても楽しく共演させていただけた。
久しぶりに清々しく、終演後evala君や糸魚さんたちに評価していただけたのも嬉しく、
この方向性はもっと追及していきたいと思った次第。
まあ、みなさん大人なメンバーだからこそ、私が入っても成立したのだと感謝。
■今回の編成plan+e(プレーン)について、糸魚さんの解説
LIVEで映像でからめないかと妄想しました。
黒子服着て小人目線の立体映像をLIVEで映す(笑)
例えばこの場合は古館さんの映像がみんなの意識の集合体みたいになってるので面白いですが、そこで生身の私が弾いている映像はちょっと次元が違うというか違和感があるんですよね。
なのでライブしてるところを撮るより、小人になって楽器の中で聴いているような感覚の作品ができたら面白いなあと。楽しみにしてます!