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SOUND QUEST by 紅雪(Kohsetsu)

今西紅雪(音楽家・翻訳家)


by soundquest
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柴田雅章 クライヴ・ボウエン トークショー

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昨日は京都姉小路のギャラリー、しかまファインアーツのお手伝いで通訳をさせていただきました。
日英を代表するスリップウェア作家、柴田雅章とクライヴ・ボウエンのトークショーはとても充実した内容で、訳しながら音楽をする上でも感銘を受ける言葉の数々を噛み締めていました。
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左から東京のギャラリーSt.Ivesの井坂浩一郎さん、クライヴ、柴田さん、しかまファインアーツの四釜尚人さん。お客さま含め、日本を代表するスリップウェア愛好家が和気あいあい。
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会場は柴田さんの娘さんが篠山城址、南堀端にある築150年の武家屋敷を改装、昨年オープンされた「岩茶房丹波ことり」にて、ゆるゆるとお茶を飲みながら。昨日は梅占を。なん煎でも美味しい!ここでは柴田さんの器でいただけるのもまた格別。

質疑応答ありで彼等にとっても日英の歴史、両氏の制作過程の違い、スリップウェアとの出会い、バーナード・リーチや柳宗悦ら民藝からの影響等々新発見も続々あったそう。クライヴの話から彼の師であったバーナードの次男マイケル・リーチや弟子マイケル・カーデューの素顔が伺えるような貴重なお話も。
柴田さんは学生時代にご両親をあいついで亡くされ、二人の妹さんを抱えて途方にくれていた頃に柳や河井寛次郎の本を読んで感銘を受け、陶芸家として歩まれたそうです。
昨日は娘さんや同じく陶芸家の息子さんも居られて一緒にイベントを作り上げておられました。それがすごく良い雰囲気で。立派な方だなとなんだか感動しました。

クライヴは何故作品にサインを入れなくなったか訊かれると、やはり本国で柳の本を読み、濱田庄司が名を入れないことを知っていたからです、と。「無名の工人」に深い感銘を受け、師に反対されてもつらぬいたそう。そして話はいま現在「無名の工人」としてセレブリティのように知られることの苦悩へ。
それに対しての柴田さんの言葉は迷い無く力強い。
名を持たないということは実際不可能であるけれども、土に向き合う時には常にその精神をいかに保ち忘れないかということ。
二人の作品から滲み出る佇まいはやはり本物。
私もこれから少しずつ、大切な器を揃えていきたいなと、
大切な人との食事に二人の器があったらなんて素敵だろうと、
しかしそうした幸せは真に正直に生きなければ手に入れられるものではないなと、
小さな希望を膨らませて会場を後にしました。
寡黙な土肌と軽やかな遊び心溢れる模様、29日まで京都の四釜さんで会えます。

それにしても昨日みた、篠山城のお堀の自然な美しさはイギリスの田舎を思い出しました。
ことりの前には日本で唯一江戸時代からそのままの姿で残る馬出が。
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昨日は幸いとても良いお天気で、クライヴと奥さんは緑の中サイクリングに出かけていったり。
それもなんだか初夏のイギリスのようで。
私は着物を着て行ったのですが、汗ばむくらいでした。
本当に素晴らしいロケーションなのでまたゆっくり訪ねたいな。

昨日の着物。芍薬柄の名古屋帯を。
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後ろ姿。自分撮りって難しいな。
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『柴田雅章 クライヴ・ボウエン トークショー』
第二回 柴田雅章 クライヴ・ボウエン 二人展を記念し、
両氏の対談、並びに懇親会を開催します。
日英を代表するスリップウェア作家両氏の作品への思いを語っていただきます。

2011年5月25日(水) 
会場:岩茶房 丹波ことり
   兵庫県篠山市西新町18番地
■対談会:13時~15時(開場30分前)
会費:3,000円 ことりの岩茶とお菓子 定員:30名(要予約)
■懇親会:17時~19時(開場30分前)
会費:5,000円 ことりの岩茶と料理 定員:20名(要予約)

主催:
しかまファインアーツ 
京都市中京区姉小路通富小路東入 
TEL/FAX:075-231-4328
岩茶房 丹波ことり 
兵庫県篠山市西新町18番地 
TEL/FAX:079-556-5630
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by soundquest | 2011-05-27 02:35 | 翻訳/ translation | Comments(0)